介護福祉士実務者研修とは?

介護福祉士実務者研修は、介護の現場での実践的な知識と技術が習得できる内容となっており、介護の専門家として生涯働き続けるためのスキルを磨くことができます。
2017年1月より、介護福祉士国家試験の受験資格として、3年以上の実務経験に加え新たに実務者研修を修了することが義務づけられました。

介護福祉士実務者研修では、より質の高い介護サービスを提供するために、普段の現場だけでは習得しにくい知識や技術を身に付けることを目的として、介護現場において中核的な役割を果たす介護福祉士に必要な実践的知識と技術を学びます。

実務者研修修了条件

履修すべき科目の自宅学習レポートを提出し、評価結果が合格基準以上であること
履修すべきスクーリングに出席していること
介護過程Ⅲ:実技および筆記試験の評価結果が合格基準以上であること
医療的ケア:シミュレーター演習を規定回数実施し、示す手順通りに行えること

受講のながれ

介護福祉実務者研修は、自宅学習と通学(スクーリング)を組み合わせたカリキュラムとなっております。
介護福祉士国家試験の受験に必要な技術や知識を効率よく習得していただけることはもちろん、現場で役立つ実践的なスキルや知識としても学んでいただくことができます。

実務者研修のカリキュラムは、お持ちの資格により免除科目があります。免除対象となる資格お持ちの方には、資格証の写しをご提出いただきます。
資格をお持ちでない場合、研修時間は450時間以上となります。資格取得までの期間は、初任者研修・ヘルパー2級以上の資格保持者は原則として4ヶ月、資格未保有者は原則として6ヶ月となります。

介護福祉士国家試験は毎年1月のに行われますが、受験するには前年12月末までに介護福祉士実務者研修を修了することが要件になります。
介護福祉士国家試験の詳細については、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのウェブサイトからご確認ください。
社会福祉振興・試験センター

保有資格別受講科目

保有資格により受講科目が変わります。

受講科目 介護職員
基礎研修
ヘルパー
1級
ヘルパー
2級
2級+
喀痰吸引
初任者研修 無資格
自宅学習
人間の尊厳と自立
社会の理解Ⅰ
社会の理解Ⅱ
介護の基本Ⅰ
介護の基本Ⅱ
コミュニケーション技術
生活支援技術Ⅰ
生活支援技術Ⅱ
介護過程Ⅰ
介護過程Ⅱ
発達と老化の理解Ⅰ
発達と老化の理解Ⅱ
認知症の理解Ⅰ
認知症の理解Ⅱ
障害の理解Ⅰ
障害の理解Ⅱ
こころとからだのしくみⅠ
こころとからだのしくみⅡ
医療的ケア・通信
通信科目数 1科目 1科目 11科目 10科目 10科目 19科目
通学
介護過程Ⅲ
通学講習日数 6日 6日 6日 6日 6日
医療的ケア・演習
通学講習日数 2日 2日 2日 2日 2日